映画語りが多くなってきたぉ
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディションノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション
(2008/08/08)
トミー・リー・ジョーンズハビエル・バルデム

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「ファーゴ」のコーエン兄弟の最新作。アカデミー作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞授賞。その他各映画祭の賞も総なめ。


ストーリーは、異常なまでに自分ルールに固執する主役級二人の衝突を軸に描く。

二人の衝突により、物語世界は甚大な被害をこうむるようになる。一人は自分ルールに対して徹底して合理主義を貫くキモい男。一人は自分ルールに対して徹底して盲信的に突き進む矮小な男。その二人が妥協していかないために、二人の行動は徹底的に物語世界を混沌に導いていく。(ウッディ・ハレンソンや妻の母親の呆気ない死などがそう)

その衝突をスリリングに描く一方で、第三者的な保安官に衝突の尻拭いをさせて、大衆的な視点で素朴に語らせる。そのため、保安官は物語における、観客に感情移入しやすい語り部の役割を担っていく。保安官は「この世界(この作品世界も)はおかしい」と観客に気付かせ、安心させる役割にある。そして、劇中に描かれるそれら全てが保安官を心底うんざりさせ、引退を決意させるに到った。

その時、保安官の見た、死んだ親父との対面という内容の夢のシーンで、この作品の、製作者の真の意図が明かされることとなる。

親父「奪われたものを取り戻そうとして、さらに失う。結局は出血を止めるしかない」
保安官「自分が年をとったら、神が人生に入ってくると思ってた。だが、違った」
親父「この国は人に厳しい。なにも止められない。変えられると思うのは思いあがりだ」

などと保安官の親父は夢の中(この夢の中でというのがまた曲者)で保安官にさとす。

この会話は、それまであった保安官への同情や感情移入をいっさい排除する。これには、アメリカ的な「頑張ればなんでもできる」という人間中心主義的な世界観(中世ヨーロッパ的な考え方)を完全に否定するヨーロッパ的なニヒリズムが根底にあるからだろう。そして、この瞬間から、自分ルールに従う二人だけを異端に見せるように見せかけ、この映画は実は、この保安官をも「自分ルールに縛られた異端」であると告発しだす。常識や良識などに縛られ、身動き取れなくなった人間もまた自分ルールに縛られた異端にすぎないと。

この作品を説き明かすメタファーの解説として、長髪の自分ルール絶対主義なおかしい人間は「アメリカ政府」に、こだわりゆえに誰かに頼れず愚かな行動をとる人間は「アメリカの大衆」に、おかしいのがわかってるのになにもできなかった保安官は「アメリカ以外の国」として、描かれたのだろう。

また、散弾銃も物語内でキーアイテムとして機能している。異端である二人が衝突や殺戮のさいに用いていた攻撃手段が散弾銃であり、近接戦闘において最強の兵器として物語内で用いられる。面白いことに、キモいほうの男はサイレンサーまで装備して、縦横無尽に殺戮を可能にしていく。しかし、散弾銃を装備した伯父は複数の強盗にあっけなく殺されたというエピソードで、散弾銃の限界性をも語る。この散弾銃はおそらく軍事兵器の中でも一般に誰も持ちえないもので飛び道具、つまり、高精度ミサイルや核兵器辺りを隠喩としているのだろう。

話を戻して、作中では、保安官を「アメリカ以外」の良心的存在で描いたはいいが、だからこそ、この作品はエゲつないどころではない痛さを観客に与えた。悲惨な作品を救済するつもりはさらさらなく、ラストで夢に否定された保安官をも告発した。完全に自信を失い、意味不明な供述をさせ、いきなり物語を打ち切るこのラストシーンは、良心や常識もまた自分ルールに過ぎないと明確に語っている。

タイトルの「NO COUNTRY FOR OLD MEN」は邦訳すると「老人に故郷はない」となる。はたしてコーエン兄弟は「老人」の定義をどこにおいていたのだろうか。私がこの映画はエゲつなく痛いという理由はここにある。


以上、見ていって、この映画、テーマやメタファー、物語展開など異様に複雑すぎる。細かで些細な映画的文法を多用しているために、丁寧にギミックを読み取っていかないと事実関係を把握するのにも苦労させられる。この作品はテーマへのいまいち押しもいささか弱いせいもある。しかし、読めだせるようになれば、強烈に観客の感情を引き裂いてくる。観客の読解力が問われる映画と言えよう。典型的な一見さんお断り。いわゆる作家性の強すぎる作品で、観客に積極的な参加を要求し、それなしではけして読み解けない、わがままな作品とも言えよう。だが、映画をたくさん見慣れている人にはきっと新鮮な楽しみを与えるとも思える。

まぁ、ものは試しに見てはいかがだろう?
・Good morning, Vietnam(グッド・モーニング、ヴェトナム:1987年)

ロビン・ウィリアムス演じるDJは戦時にヴェトナムに赴任して、戦意高揚目的のラジオ放送を担当することになる。型破りな放送を続け、上層部からにらまれるが、現場の兵士たちからの受けは非常に良い。また、現地のヴェトナム人を人間としてつきあい、異文化交流をしていく。この二つ以上の重たいテーマをジョークというオブラードでくるんで、おりかさねていく手法は、ロビン・ウィリアムスが主演する映画らしい作風。

いわゆるヴェトナム戦争映画というジャンルにカテゴライズされる作品だが、かなり風変わりな一品。ヴェトナム戦争映画の主流は「プラトーン」や「フルメタル・ジャケット」のように戦争の残酷さや過酷さを前面に押し出した反戦映画だが、これはコメディータッチでエグいシーンなしで描いている。しかし、好意的に受け止められた。明るく楽しい作風ではあるが、すごく真面目に作られた作品である。テーマは戦争よりも、異文化交流のほうに重点が置かれ、戦争は舞台にすぎない。ロビン・ウィリアムスが主演する作品らしい普遍的なテーマとも言える。

映像はロビンの芸w

GOOD MORNING VIETNAM!!!!!!!!!!




・Dead Poets Society(今を生きる:1989年)

エリート高校の教師として赴任したロビン・ウィリアムス演じる型破りな(また型破りw)教師が詩を通して、生徒たちをひきつけ、生徒たちに知識や規則に縛られない、自分自身で考える力を教えていく。しかし、生半可な考える力を得た生徒は暴走し、悲劇は起こったために、学校から放逐されることとなった。

やはり、これも普遍的なテーマを描いたロビン・ウィリアムス主演らしい作品。ねおさんの大好物な、若き日のイーサン・ホークも繊細な生徒役として熱演。

映像は、ロビンが学校から放逐された時の生徒たちの行動をおさめたシーンである。

Dead Poets Society




・Awakenings(レナードの朝:1990年)

ロビン・ウィリアムス演じる研究畑だったある医者が、自分の希望と異なる精神科に赴任する。そこには、さじを投げられた患者が多数いた。しかし、畑違いだったせいで、従来型の治療や現状認識にとらわれない発想による、やはり型破りな(またかw)医療を施していくことでこれが功を奏し、患者たちはみるみる回復していった。が…

実話を元にした映画らしいが、これもやはり普遍的なテーマを扱っている作品。ロバート・デ・ニーロ演じる精神病患者の恋は作品に奥行きと救済を与えている。映像はラストシーンを知っていたら、涙なしには見られない、デ・ニーロの恋が実るシーン。

Awakenings




・The Birdcage (バードケージ:1996年)

ゲイカップルの息子がある女性と結婚することになった。だが、その女性の父親は、ゲイなど認めない超保守派の国会議員で、母親がゲイであることがばれたら、結婚がご破算になる。そのため、ロビン・ウィリアムス演じるゲイが女装をして、ばれないように奮闘するさまを描いたコメディー。

ぼへーと見れば、ただのコメディーかもしれないが、アメリカにおけるゲイ差別感情を逆手にとっておもしろおかしく描いてる点と、価値観の違う者同士がどうやっておりあっていくかを描いてる点はかなり評価できる作品。やはりこの作品も普遍的なテーマを扱っている。

映像はトレイラーの方がいいかなとゆーことで。

The Birdcage (1996) - Trailer




・Good Will Hunting(グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち:1997年)

トラウマ持ちの天才君と妻に先立たれた心理学者の交流を描いた作品。そんだけ。

まあ、いつもどおり普遍的なテーマを扱ってるが、面白いのはマット・デイモン演じる天才君が、ロビン演じる心理学者を小馬鹿にしているところ。これは実際によくあるケースで、心理学のパターンや理論を把握できたり、推測できるだけの頭脳を持つ者にとって、心理学は馬鹿学問にしか見えない。自分の武器である心理学を完全に否定された状態で、どうすれば天才君のトラウマを克服できるか、はたまた人間同士の交流とはそもそもどういったものなのかを丹念に追っている点が、特に目立ったところのないこの作品をアカデミーにしたと言える。

映像は、明らかに小馬鹿にしてる感じ悪い天才君と小馬鹿にされてるのに気づいてるのか気づいてないのか微妙な心理学者との対面シーン。

When Did you Know?





ロビン・ウィリアムスの作品を追っていくと必ずぶち当たるのが、露骨に作られた現実離れした「いい人」で胡散臭い一歩手前なキャラ設定がされてることが多く、うんざりさせられだすこと。「パッチ・アダムス」なんかがそう。この辺はロビンの演技というよりも、脚本や演出、編集に問題がある。

ロビンはふつーにいい人だし、画面からもロビンの快活で愉快な人柄が伝わってくる。つまり、善人にしすぎるかどうかが、成功するか失敗するかの分水領となる。

上記の五作品は、そういったロビンのいい人っぷりををうまく生かしてる。これは、どの紹介にも書いたが、型破りなキャラクター設定によって、うまくロビンの完璧超人な善人ぶりを脱臭している故である。(型破りな善人を許容しない高度に構築された管理社会と受け入れた若者の対比構造もテーマになっているが、これは語ると話がとっちらかるのでまたの機会にでも)

ロックと人をおちょくるのが大好きなDJであったり、女好きな教師であったり、ゲイであったりと社会的に負の側面を与えることで、人物造詣にリアリティを付与し、「いい人」を強調させる結果となっている。

しかし、そういった中、真っ向から「いい人」を演じさせた「レナードの朝」と「グッド・ウィル・ハンティング」は特筆すべき事項であろう。社会的に負の側面を与えずともこの二作品はロビンに「いい人」であることを許した。だからこそ、この二作品は大傑作足りえ、アカデミー賞を受賞することとなった。

ロビン・ウィリアムス作品は、俳優を生かすか殺すかは脚本や演出次第であるという、良い例である。なお、「ガープの世界」はいまいち憶えてないので、今回は外したw


ちなみに、ロビン・ウィリアムスはアルコール依存症と常に戦っているらしい。「いい人」であることがどれだけ苦しいことか、彼の出演した映画に感動した人間はこの事実をけして忘れてはならない。彼は自分を削ってでも、皆を笑わせ、愉快な気分にさせてくれる、素晴らしい「いい人」なのである。彼の苦しみは想像すればするほどに、どこまでも痛ましいのだ。
・NIVANA「NEVERMIND(1991)」
疑いの余地もなく、90年代で最も重要なバンド。

80年代レーガン政権の弱者切り捨てのネオコン政策により、白人労働者階級の貧困は頂点に達し、この頃、思春期だった世代(GENERATION Xと言われる)は将来に夢が見いだせなかったといわれる。その世代の代弁者として将来への絶望感を歌い上げたのがNIRVANAの「nevermind」とされる。赤ちゃんが水中で泳いでるアルバムパケを見たことある人は多いはず。

技術偏重でMTVで流されることを前提としたきらびやかな80年代サウンドとは真逆の、グランジと呼ばれるパンク色の強いサウンドは、NIRVANA前と後に分かれるほどにメジャー・シーンに強い影響を与えた。暗い歌詞にざらついた音であったが、ポップ文脈を取り入れたメロディがそうした音をマイルドにし大衆に受け入れやすくしたことがブレイクの要因と推測される。

後に、ボーカルのカート・コバーンは時代のアイコン化されたことで過剰な露出と期待にさらされたために、薬中となった挙句、散弾銃で頭を撃ち抜くこととなり、NIRVANAは終幕となる。その後、ドラムのデイブ・グロールが別バンドFOO FIGHTERSで再び大ブレイクしたことと、カートのアホ嫁が最後の曲を出し渋ったことで再びこのバンドの重要性が再認識されるのはご愛敬。

紹介するのは、2ND「NEVERMIND」から、彼らの最も大ヒットした「smells like teen spirit」。サビの「やあやあ、最低かい?」って歌詞を持つこの曲が共感されまくったって辺りで、当時のアメリカの陰鬱な空気を察することができようて。

nirvana - smells like teen spirit




・NINE INCH NAILS「DOWNWORD SPIRAL(1994)」
nirvana後にアメリカの憂鬱をもっとも表現しいたと言われるのが、このnine inch nailsの「downword spiral」。もともとインダストリアル・ロックとして注目を集めたバンドだが、徐々にサウンドがロック寄りになっていき、歌詞のテーマも重く暗いものになる。しかし、メロディはnirvana同様、ポップでキャッチャーなため、他のメタルバンドとは一線を画すこととなった。初期の頃はPVで、残酷な殺害シーンの映像を垂れ流すというあらわざをカマしまくってたお茶目さんでもある。

メンバーはトレント・レズナー一人。超イケメン。マリリン・マンソンの師匠格

紹介するのは、最も評価が高く、商業的にも最も成功した2ND「DOWNWORD SPIRAL」から「CLOSER」。このバンドは今回取り上げる中じゃ珍しく、社会的にそれほど価値のある音楽は作ってたわけじゃない。しかし、音楽的にはRATMとともに存在で他のバンドを監視する役割を果たしていたため、80年代的なショウビズな流れに戻りつつあったアメリカ音楽界の質的価値を維持させたともいえる。

Nine Inch Nails Closer




・BECK「Mellow Gold(1994)」
nirvana後とか以前に、ロック史に刻まれるべき最重要なミュージシャンかもしれない。こいつの登場でロックは一気に雑食性を高め、さまざまなジャンルの音楽が評価されるようになった。そういう意味で、音楽的に最も重要なのは間違いなくこのヘンテコほっぺ君。

nirvanaのフロントマン、カート・コバーンの自殺直後の暗いムードが流れるグランジシーンに出てきて、「おれはまけいぬ〜」と軽快なメロディで歌うことで沈鬱だった音楽シーンを見事に脱力させた功労者。

ローファイ、ヒップホップ、フォーク、カントリー、ソウル、ファンクとまあなんでもかんでもぶっこんでヘンテコな音楽を作り続けるBECKだが、nirvana後にグランジリスナーを吸引し、維持できたのもこいつのおかげと言われてる。また、ぶっこんだジャンルをみてもわかるように、ヘンテコに見えて実はこいつアメリカの文化ばっか吸収してる。つまり、ものすごいアメリカ的な音楽を作ってるともいえ、ゆえにメインストリームに馴染みなすい曲を作るとも言える。

あと、BECKはりんごほっぺの王子様とも呼ばれるイケメン。

選んだ楽曲は当然、代表曲の「LOSER」。まけいぬ〜。

Beck - Loser




・Marilyn Manson「Antichrist Superstar(1996)」
世界規模で反キリストなネガティブキャンペーンを行ってるゴス。化粧や衣装がすさまじいから、見た目はかなり気色悪い。素顔も気色悪い。気色悪いからという理由で、アメリカの保守層(以後、お馬鹿さん達)に総スカンを食らう。

これはお馬鹿さん達とキリスト教原理主義が密接に結びついてるから。さらに民主党から宗旨替えした理想主義的(ヒステリック)な共和党支持者もキリスト教原理主義と結びついて、政治と思想と宗教がタッグを組んで、なんかもうわけわかんない状態で自分らもなにやってんのかよくわかってなかったお馬鹿さん達。そんな中、明らかなアンチキリストな気色悪い人がいたから、組織の安定のためというか責任逃れというか、まあお察し下さいな理由で嫌われるにいたった。しかし、気色悪い人の知性は本物である。

1999年4月20日のコロンバイン高校銃乱射事件の加害者がこいつらのファンだったとされ、全責任をかぶせられるかたちで、アメリカ中のお馬鹿さん達から袋叩きにあうカワイソスな人だが、そんな狂騒状態にあっても真っ向から反論しまくった気骨のある人でもある。

その様子は、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」でも収録されている。マリリンの勇姿は下の映像の15分辺りから見れるが、最初から見た方がいい。コロンバイン事件の生映像と生音声を収録してくれてるから、エグいもの見たい奴は見とけw

ボーリング・フォー・コロンバイン

http://www.nicovideo.jp/watch/sm3686531

紹介する曲は90年代ではないが4THの「Disposable Teens」。コロンバイン後にどんな曲を出すか注目された中でのリリース。「使い捨ての十代」ってタイトルからわかるように、お馬鹿さん達に対して、むちゃくちゃ挑発的な歌詞満載な一曲。気色悪いってだけで、カンケーないのに自分のせいにされた気色悪い人は本気で怒ってますw

Marilyn Manson - Disposable Teens




・RAGE AGAINST THE MACHINE「The Battle of Los Angeles(1999)」
ラップとロックの融合を明確に形にした最初のバンド。もともとラップとロックを混ぜる手法はRUN DMCやBEASTY BOYSが80年代から行っていた。最も知名度の高いラッパーである2PACやサイプレス・ヒルなどが用いた急進的で過激な左翼思想を歌詞に乗せることで政治的メッセージを訴え、その政治的に価値の高いラップをグルーブ感溢れるロックサウンドに違和感なく融合させた辺りが、最も高い評価を受ける理由だろう。

このバンドの登場後、急速にラップを取り入れたロックミュージックがメジャーシーンを席巻するようになった事実がこのバンドの存在感の大きさを物語る。

このバンドの骨子となった急進的で過激な左翼思想に基づく楽曲やパフォーマンスは映画界や音楽界から大いに指示を受ける反面、マリリン同様に当然にお馬鹿さん達からものすごい勢いで嫌われた。しかし、このことは逆に、このバンドの価値をさらに高めることとなるとはお馬鹿さん達は想像もつかない辺りが見事にお馬鹿さん達な理由であろう。

一例として、あまりにあまりなアメリカ批判が過ぎたため、911後、ブッシュ息子政権により全曲ラジオ放送禁止されたが、このバンドにとってはもはや名誉としか言いようがない。

ちなみに、このバンドは楽曲でお馬鹿さん達をおちょくるだけでなく、行動でもお馬鹿さん達をおちょくった辺り、もうなにがなんだかな偉大さがある。たとえば、すっぽんぽんでゲリラライブを行っておまわりさんに怒られたとか、敵国の革命家の肖像を飾ったりとか、いろいろ頑張ってた。

今回、取り上げた曲のPVは、ウォール街での嫌がらせをマイケル・ムーア(またお前か)が撮影した「Sleep Now In The Fire」。収録先は、最も脂の乗っていた時期の3RDアルバム「BATTLE OF LOS ANGELS」。個人的には、まだ洗練されてない頃のエネルギーをもった1STを紹介したい気もするが、それはいっつも貼ってるからいいや。

Rage Against The Machine - Sleep Now In The Fire
http://jp.youtube.com/watch?v=Jz8wU9DdbqU&eurl
老人と犬 (扶桑社ミステリー)老人と犬 (扶桑社ミステリー)
(1999/06)
ジャック ケッチャム

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「隣の家の少女」で完璧にJケッチャムに魅了され、友達もケッチャム作品をすすめてたこともあり、別のを読みたくなった。んで、古本屋で買ってきて読んでみました。

タイトルは「老人と犬」。「ヘミングウェイ?」とか思いながらも、裏表紙の「あまりにも理不尽な暴力!老人は然るべき裁きを求めて行動を開始するー。」になんか期待できるものがあるし、タイトルのふつーさ加減は「隣の家の少女」もそーだったしで狙いとも読み取れるしで、ワクテカしながら読みはじめる。

( ´∀`)リンチ♪ミンチ♪レイプ♪

一気に読了♪

よーやくすると、ワンちゃん大好きなおじーちゃんが愛犬を殺されてワンちゃん愛しさに激怒したんだけど、ワンちゃんの可愛さをわかってくれない司法は動いてくれないし、ワンちゃんを殺したことを反省しない加害者は開き直るから、可愛いワンちゃんのために仕方なく法を侵さない範囲内でふつーに復讐した話。最後は、新しい犬を飼ってみるとやっぱりワンちゃんは可愛いねという…


えーと…感想はですね…



ワンちゃん大好きな人の気持ちを凄く生き生きと表現できてると思います☆



(;・Д・)ポカーン…

(;・Д・)ホントに然るべき裁きだ…

(;・Д・)ふつーだ…

(;・Д・)ふつーだったなぁ…


うがっ( `Д´)ノミ「老人と犬」



ただの愛犬家の話じゃねーかこれwww
Hotel Rwanda(ホテル・ルワンダ)
ソマリア内戦(ブラックホーク・ダウン参照)の苦境とクリントン政権の外交への消極姿勢からか、アメリカはルワンダ紛争に関しては介入しなかった。また駐在していた国連軍も紛争には干渉できず、鎮圧せぬまま消極的姿勢をとっていたことで、被害は拡大。支配国だったベルギーが長年優遇されてきた少数派のツチ族を多数派のフツ族が虐殺しまくる(ナタで手足を切り落とすのは有名)という事態が生じた。そのルワンダ紛争に巻き込まれる中、自分の権限をフルに活用して、助けられる人間をできるだけ助けようとしたドン・チードル演じるフツ族のホテル・マネージャーの奮闘を描いたのがこの作品。

ドン・チードルはこの作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされたことで、一気に知名度を上げた。しかし、知名度向上のための配給権アップに、題材のマイナーさも加え、採算がとれないとの理由で当初、日本の配給会社から見送られていたが、ネットによる署名運動でようやく公開がされたという逸話もある。

映像は上の映像での言葉。ルワンダ紛争をこの映画で知った人も多いことから、当時のルワンダに対する世界の関心のほどを、この言葉はよく物語ってる。

マネージャー「この虐殺の映像を見れば世界の人が助けに来てくれる」
ジャーナリスト「この映像を見ても世界の人は『怖いね』と言ってまたディナーを続けるだけです」

なお、悲惨な社会現象を扱っているのに、サスペンスとしても楽しめるエンターテイメント性の高い変わった作品であるから、楽しんで見れるはず。こっちは気楽に見よう。



Crash (クラッシュ) part 8

ある殺人事件をきっけけにして、多民族国家アメリカの現代の歪みを描いた作品。物語り方式は多数の登場人物をそれぞれ個別に描く。登場人物たちは人種、民族、文化的差異、立場上の利益などにより衝突する。そして、最終的に一つに収斂させていく。これはものすごい複雑な手法。主役がいないのも特徴。10人近くいる主役級それぞれに前半と後半に一つづつは見せ場を用意されている。しかも、場面ごとに、加害者と被害者がコロコロ変わる。

しかし、特に混乱なくすっきりと見れる。このタイプの映画でわかりやすいのは、編集と脚本がしっかりしているから。また個性的な俳優を配置している(この辺もハギスの慧眼をうかがえる)し、肌の色がカラフルな(笑)ために、識別は付きやすい。特に混乱なく見れる。面白い映画ではあり、かつ監督の手腕を楽しむのにちょうどいい材料でもある。映画や物語を作りたい人は要チェック。アカデミー作品賞受賞作。

映像のシーンは、昨夜、黒人ゆえに職務質問してたついでにセクハラした白人男性の警官が、セクハラされた女性を助けるシーン。黒人女性は昨夜の白人男性だとわかるとものすごい勢いで拒絶されるが、白人男性は命がけで説得し黒人女性を助ける。パッケージに使われてるのもこの場面。

映像のエピソードをちょっと聞いてもらえばわかるように、この映画はめちゃめちゃエグい。視点も基本的に加害者側に固定されているため、ものすごい勢いで観る者にエグい現実を押し付けてくる。どう受け取るかは個人の感受性次第だが、まあ、間違いなく辛いと思うんで、こっちは覚悟してみること。ついでに、救済もあるんで安心汁。

ドン・チードルどこって思うかもしれんが、主役の一人だから安心汁。




他にもドン・チードルはオーシャンズシリーズにも出てるけど、まあ代表作はこの二つ。ホテル・ルワンダは世界中が無視したために発生した大虐殺を描き、クラッシュは多民族国家を舞台にした人間同士の対立と和解の不条理を描いている。どちらも疑いの余地なく大傑作。作品としての完成度も、テーマの社会的価値も極めて高い。ここに、もう一本くらい傑作が並べば、デンゼルとモーガン・フリーマンに並ぶ名優と認知されていくだろう。